新しい Kraken Elite、何が変わったのか
新しいKraken Elite(2024)には前世代モデルと比較して、強化された液晶ディスプレイやRGB機能など大きなアップグレードに加え、ポンプにはデュアルチャンバーデザインを採用し、大幅な改良が施されています。優れたCPUクーラーは、PCの全体的なコンディションを維持しながら、コンポーネントを冷却し、熱を放散し、パフォーマンスを高めるのに役立ちます。水冷システムの開発で有名なCoolIT Systemsと共同で開発を行った「NZXT Turbine Pump」(NZXTタービンポンプ)を内蔵ポンプは、流量とヘッド圧を高め、クーラントがシステム全体を迅速に循環することで、高品質で一貫した冷却を提供します。このプロセスにより、CPUからラジエーターへの放熱が強化されます。
デュアルチェンバー設計
新しいデュアルチャンバー設計を採用したNZXTタービンポンプは、ホットクーラントとコールドクーラントを別々のチャンバーに分離します。これにより、加熱された冷却水がポンプに与える影響を軽減し、信頼性を高め、ノイズレベルを低減します。ポンプのアップグレードは、単に冷却性能を向上させるだけでなく、より良いパフォーマンスを発揮しながら、より少ない消費電力で冷却効率を向上させます。このユニークなデュアルチャンバーポンプ設計は、以前の Kraken Elite(2023)モデルに対して多くの利点を提供します。
冷却性能へのこだわり
デュアルチャンバー設計に加え、NZXTタービンポンプは最適化された流路をスプリットフローコールドプレートに直接維持します。スプリットフローコールドプレートは、フィンチャンネルを通してクーラントを均等に分配し、CPUの表面全体で素早く効率的に熱を放散します。このプロセスにより、発熱が大きいIntelやAMDの最新モデルのCPU温度を下げながら、コンポーネントを冷却し、安定したパフォーマンスを保証します。
パフォーマンステスト
NZXTのタービンポンプは、IntelとAMD CPUの冷却を大幅に改善します。下は Kraken Elite(2024)の3つ全てのラジエーターサイズの熱抵抗を測定し、前世代モデルと比較したものです。熱抵抗は、CPUから効率的に熱が転送されるかどうかを示す指標です。熱抵抗が低いほど、冷却性能が高いことを示します。CPU温度は外部要因に影響を受けることがありますが、熱抵抗値は冷却性能を評価するためのより信頼の高い指標です。
Intelシステムについて、以下の条件でオープンベンチテストを実施しました。
CPUクーラー:
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Kraken Elite RGB(2023)
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Kraken Elite RGB(2024)
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台数:各1台ずつ
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テスト回数:各2回ずつ
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CPU:Intel Core™ i9-13900K
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CPU Power:280W
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ストレスツール:Prime95
Kraken Elite RGB(2023)をベースにして、2024年モデルの異なるラジエーターサイズに対する熱抵抗の改善を以下のように観察しました。
- Kraken Elite 240 RGB: 0.8% の改善
- Kraken Elite 280 RGB: 6.9% の改善
- Kraken Elite 360 RGB: 5.1% の改善
下のグラフは、Kraken Elite 240 RGB、旧モデル、新モデルの冷却性能比を表にしたものです。
AMDシステムについて、以下の条件でオープンベンチテストを実施しました。
CPUクーラー:
-
Kraken Elite RGB(2023)
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Kraken Elite RGB (2024)
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台数:各1台ずつ
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テスト回数:各2回ずつ
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CPU: AMD Ryzen™ 9 7950X
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CPU Power:180W
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ストレスツール:Cinebench R23
2023年モデルと比較して、Kraken Elite(2024)は熱抵抗に次の改善が見られました。
- Kraken Elite 240 RGB: 6.9%の改善
- Kraken Elite 280 RGB: 6.2%の改善
- Kraken Elite 360 RGB: 7.9%の改善
下のグラフは、Kraken Elite 360 RGB、旧モデル、新モデルの冷却性能比を表にしたものです。
新しいクラーケンエリートは、前モデルから大きく進化し、すべてのラジエーターサイズで冷却性能を向上させました。
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